今回は、よくご相談をいただくケアレスミスについて、中学生のケアレスミスの原因となくす方法について解説します!
お子さまのテストの解答用紙を見ると英語のスペルミスや数学の計算ミスなどが目について、
といった不安を感じている保護者さまは多くいらっしゃいます。
一見単純に見えるケアレスミスをほおっておくと学力低下だけではなく社会人になって苦労することも…。
そこで今回は、
- ケアレスミスとは?ケアレスミスが起こる原因は?
- 勉強におけるケアレスミスとなくす方法
- 【科目別】英語や数学の計算ミス(ケアレスミス)となくす方法
について詳しく解説してきます!
ケアレスミスに悩んでいる中学生はもちろん、お子さまのケアレスミスに悩む保護者さまはぜひ最後までご覧ください。
目次
ケアレスミスが多い!ケアレスミスが起こる原因を解説

ケアレスミスとは「不注意による誤り」や「軽率なまちがい」のことを言います。
例えば、英語に見られる
- ピリオドやクエスチョンマークの付け忘れ
- 大文字と小文字の間違い
や、数学に見られる
- 符号のミス
- 簡単な計算ミス
- 単位のつけ忘れ
などが、一般的にケアレスミスと言われるミスです。
ケアレスミスの原因は注目するべきところがわかっていない
ケアレスミスと言われると、ちゃんと分かっていて解答できるはずの問題をちょっとした不注意により間違えてしまった、いわば仕方のないうっかりミスというイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。
しかし「うっかり」が原因だから仕方ないと放置してしまうと対策の方法が見えず、いつまでも同じうっかりミスを繰り返してしまいます。
ケアレスミスが多いということは、
- 多くの人が間違えやすいところ
- 自分が間違えやすいところ
といった、ミスをしないために注目すべきところがわかっていないということです。
言い換えれば、自分がミスをしやすいポイントさえ分かれば、そこを重点的に見直しをするなどの対策をとることができ、ケアレスミスを減らすことができます。
ケアレスミスを放置するとどうなる?大人になる前に治したい
ケアレスミスを放置するとテストの点数や成績に影響が及ぶだけでなく、社会人になっても注意するべきところがわからずにミスをしてしまう可能性があります。
例えば、教師が「うっかり」ある生徒の成績を他の生徒の成績と間違えてつけてしまっていたら大問題です。
ケアレスミスを放置したまま大人になると、本人は「うっかり」のつもりでも、このようにお客様や会社にとって大きな損失を生んでしまうミスをしてしまうこともあります。
そのため、ケアレスミスをちょっとしたうっかりミスとして片付けずに、学習を通してミスへの対策の仕方を身につけていくことが重要になります。
勉強におけるケアレスミスとなくし方

ここでは科目を問わないケアレスミスのあるあるとそのなくし方について解説していきます。
ケアレスミスのあるあるは、一般的に多くの人が間違えやすいポイントになります。
自分のケアレスミスの傾向がいまいち分からないという人も、まずはここで紹介する2つのケアレスミスに気を付けてみると良いでしょう。
問題文を読んでいないケアレスミス
どの科目でも多いケアレスミスは、問題文を読んでいないので指示に従っていないというものです。
例えば、
- 「記号で書きなさい」と指示れているに文章で答えてしまう
- 「誤っているものを選びなさい」と指示されているのに「正しいもの」を選んでしまう
といったミスは、問題文を読んでいないことによって起こるミスです。
英語の適語補充問題でよくある「必要があれば適切な形に直して書きなさい」という指示や、語句整序問題の「使用しない語句があります」という注意書きなど、問題文を読み飛ばしていると、答えに辿り着けずに考える時間が余計にかかることにもなります。
対策法:問題文に線をひく・印をつける
問題文を読んでいないことで起こるケアレスミスをなくすためには、問題文をしっかりと読む必要があります。
特に「何を求められているか」に注意して読み込むことが大切です。
とはいえ、問題を解いている本人は、問題文を読んでいるつもりです。そのため、具体的な行動にして、問題文の読み落としを防ぎましょう。
問題文の中で「何を求められているか」が書いてある部分、例えば「誤っているものを選びなさい」などといった答え方の指示が記されている部分に、線を引く・丸で囲むなど印をつけることで、注意できるようになります。
また、このように印を付けておくことで見直しも簡単になります。
問題を解き終わったら、自分で線を引いた箇所と自分の解答を照らし合わせ、指示された答え方と自分の解答が一致しているかを確かめましょう。
また、実際にお子さまに問題文を音読してみてもらうのもおすすめです。
音読してみると、意外と読み落としているということは少なくありません。
答えるときのケアレスミス
科目を問わず起こりやすいケアレスミスの2つ目は、正しい答えを書くことができないというものです。
例えば
- 答えは合っているのに解答欄がずれている
- +や−の符号ミス
- 単位の書き忘れや書き間違い
などが挙げられます。
アとイの区別がつかないなど採点者が読めないような汚い字では、本人は正しい答えを書いているつもりでも不正解になってしまいます。
対策法:焦って答えを書かない
焦って次々と問題を解こうとすると、ケアレスミスは増える傾向にあります。
大問がひとつ終わったら次の問題に進む前に見直しをするなど、こまめに見直しをする習慣をつけましょう。
特に、解答欄のずれ、符号や単位、誤字脱字は注意して見直したいポイントです。
また、テストの残り時間が少ない時の見直しは、間違いを見つけて慌てて直したために単位を書き忘れてしまったり、焦るあまり正しい答えを間違っていると勘違いしてしまったりすることも多々あるため注意が必要です。
見直しも焦らず丁寧に行いましょう。
【科目別】英語と算数・数学でのケアレスミスとなくし方

ここでは英語と数学でよく見られるケアレスミスとそのなくし方について、科目別に解説していきます。
まずはこうしたケアレスミスをしていないかどうか自分の解答を見直してみると良いでしょう。
英語:文頭の大文字とピリオド・クエスチョンマークのケアレスミス
英語でよく見られるケアレスミスには、
- 文頭の大文字
- ピリオド・クエスチョンマーク
があります。
ピリオド・クエスチョンマークについては付け忘れてしまうミスの他に、疑問文にもかかわらず文末をピリオドにするというミスもよく見られます。
文頭を大文字にし忘れるミスは、特に語句整序問題(並べ替え問題)でよく見られます。
選択肢の単語が全て小文字で書かれているためそのまま書き写してしまい、ミスに繋がるケースが多いので気をつけましょう。
参考:中学2年生以降は三単現のsやbe動詞のケアレスミスに注意
また中学2年生以降では、三単現のsのつけ忘れやbe動詞の間違いが多く見られます。
三単現やbe動詞は中学1年生で学習するため、1年生のうちからこれらのミスに気をつける必要はあります。
しかし学年が進むにつれ未来形・進行形・完了形などさまざまな時制を学習し、注意すべきポイントが多くなると、以前に習った内容については注意が薄れがちになります。
正しく理解できていてもケアレスミスへ繋がりやすくなるため、注意しておくと良いでしょう。
対策法:答案用紙にメモをしておく
特にテストでは、問題用紙の余白などに自分がよくするケアレスミスをメモしておきましょう。
見直しするときにそのミスがないかどうかだけ確認することでケアレスミスを防ぐことができます。
例えば、ピリオドやクエスチョンマークの書き忘れが多い場合には
- 肯定文、否定文→ピリオド
- 疑問文→クエスチョンマーク
というようにできるだけ具体的にメモしておくとよいでしょう。
自分がよくしてしまうミスがよくわからないという場合でも、ここで解説したポイントの見直しをすることでケアレスミスの多くは防ぐことができます。
算数・数学:計算ミスのケアレスミス
算数・数学で多いケアレスミスは計算ミスです。
中学に上がると小学生で習う加減乗除の簡単な計算のミスに加え、+や-の符号のミスが多く見られます。
なかでも、方程式での移項の符号ミスが中学生以降の数学で起きやすいケアレスミスの代表的な例です。
例えば、3x=2x+1を解く場合に
(正解) 3x−2x=1
(不正解)3x+2x=1
このように、移項に伴う符号ミスに気づかず、計算が進まない…ということはよくあります。
対策法:途中式をきれいに書く
計算ミスによるケアレスミスをなくすには、
- 途中式を丁寧に書くこと
- イコールの位置を揃えて縦に書いていくこと
が効果的です。
途中式を丁寧に書くというのは、1つのプロセスにつき1つの式を面倒くさがらずに書くということです。
例えば、4(2−x)=3(x+5)+7であれば、以下のようになります。
4(2−x)=3(x+5)+7
8−4x=3x+15+7
−4x−3x=15+7−8
−7x=14
−7x÷(−7)=14÷(−7)
x=−2
このように、
・分配法則で括弧を外す
・xの項と定数項でまとめる
・それぞれの辺を計算する
・両辺を−7で割る
といった手順を省略することなく書いていきましょう。
慣れないうちは、丁寧に計算することは面倒で時間もかかります。
しかしこれを心がけることで、ケアレスミスが減るだけでなく、見直しもしやすくなり、テストで点数を上げやすくなります。
まとめ:ケアレスミスは早い段階で卒業を!具体的な対策で確実になくせる

ここまで、ケアレスミスとそのなくし方について解説してきました。
- ケアレスミスは、自分が間違えやすいポイントを把握していないことで起こる。
- 問題文を読んでいないケアレスミスは、問題文に印をつけたり音読練習すると良い。
- 答えるときのケアレスミスは、焦って答えを書かず、最後に落ち着いて見直しすると良い。
- 自分の間違えやすいミスは、問題用紙にメモするのもおすすめ。
- 計算式は丁寧に書くことを心がける。
ケアレスミスをなくすためには、今回解説してきた多くの人に起こりがちなケアレスミスを中心に気を付けていくことはもちろん必要です。
しかし何より大切なことは、過去のテストなどを見直して、自分が起こしやすいケアレスミスを見つけることです。
また、ケアレスミスとして片付けていたけれど、実は学習内容が理解できていなかったということもあり得ます。
例えば、三単現のsの付け忘れだったと思っていたけれど、実は三単現がどのようなものなのか理解できていなかったためにテストに限らず普段から不正解であったという生徒さんはたくさんいます。
これをケアレスミスとして処理し続けていては、いつまでたっても正解ができません。
- なぜそのようなミスをしたのか
- 本当に理解できていうえで起きてしまったケアレスミスなのか
- どのような対策をすればよいのか
は一人ひとり異なるため、プロの塾講師の手を借りることをおすすめします。
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ケアレスミスが多いし、なかなか減らない・・・