今回は、英検3級に合格したい人が知っておきたい、ライティングで高得点を取るためのコツを解説します。
英検3級を受けるとき、文法や長文の対策はできるけど、ライティングの対策はどうすればいいか分からないと悩んでしまうお子さまは少なくありません。
今の小学生・中学生は、学校でライティングの対策の仕方を習うことがほとんどありません。
しかし英検3級からはライティング(英作文)の問題が出題されます。そのため、英検3級の対策を始めるときに、
という小学生・中学生がたくさんいるのです。
実際、

子どもに英検3級を受けさせたいけど、学校の定期テストでも英作文の問題ができてないから、受かるか心配…
という保護者さまの声もよく耳にします。
ご安心ください。実はライティングこそ、ポイントを絞って練習をすれば、得点源にしやすい分野だと言えるのです。
そこで今回は、
- 英検3級に合格したい!
- ライティングで得点できるようになりたい!
という方のための英検3級のライティング対策を解説していきます!
英検3級を受ける予定のお子さまがいらっしゃる方はぜひ最後までご覧ください!
目次
英検3級合格にライティングが欠かせない理由
英検3級は、ライティングだけではなく、リーディングやリスニングなども出題されます。
問題量を見てみると、ライティングよりもリーディングやリスニングの方が多いため、「ライティングが出来なくても合格できるのでは?」と思ってしまうこともあるようです。
しかし、現在の英検の仕組み上、ライティングで得点ができなければ合格できないようになっています。
その仕組みとは、CSEスコアです。
【英検】CSEスコアとは?
1963年に第一回試験が実施されてから、何回かの改訂を経て、現在の試験方式になりました。
これまでは、各分野の得点に関係なく合計得点で合否が決まっていました。
しかし2016年度から「英検CSEスコア」が導入されました。
「英検CSEスコア」の導入により、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能に均等にスコアが配分されるようになりました。
4技能に均等にスコアが配分されただけでなく、各技能で一定のスコアをとれないと、合格できない仕組みに変わりました。
つまり、ライティングもおろそかにはできないということです。
このような理由から、英検3級合格にはライティング対策が欠かせなくなりました。
そして具体的に対策をする上で知っておきたいのが、出題形式と採点基準です。ここからは、英検3級ライティングの出題形式・採点基準について解説していきます。
英検3級ライティング(英作文)の出題形式は?
まず英検3級ライティングでは、具体的にどのような問題が出題されるのか、出題形式を見ていきましょう!
こちらは2021年度第2回の問題です。

問題で指示されているのは、以下の2つです。
- 質問に対する自分の答えとその理由を2つ書くこと
- 25語~35語の英文で書くこと
英検ライティングの問題指示は、級ごとに多少変わります。
ただ、同じ級のなかでは、事前の告知なく大きく変わることはありません。
なので、ライティング対策では「何を答える必要があるのか」を常に念頭に置いておくとよいでしょう。
英検3級ライティングの頻出トピック
出題されるトピック(内容)は、レジャー・スポーツ・旅行や文化などの身近な内容が多いです。
ただし簡単な質問であっても、分かりやすく論理的に答える力が必要とされますので、自分の意見を英語で上手にまとめる練習が必要になります。
自分の考えや意見を述べるのが苦手な場合は、まず日本語で答えを書く練習をしておくのがおすすめです。
またライティングの頻出トピックは、2次試験(面接・スピーキング)の問題と大きく重なるところがあります。
ライティング(英作文)の演習を行う際に、「過去問だけだと不安」と思われる方は、面接試験で出題されたトピックに焦点を当ててみるとよいでしょう!
英検3級ライティング(英作文)の採点基準は?
英検3級ライティングで合格点をとるために大切なのは、どのような基準で採点されていくのかを理解しておくことです。
英検ライティングは、内容・構成・語彙・文法の4つの観点で評価されます。そしてそれぞれの観点は満点4点から減点方式で採点されます。
ここでは、各観点の採点ポイントを解説します。
観点①内容
出題意図に沿った解答になっているかどうか、チェックされます。
具体的には
- 質問文の意味を理解しているか
- 自分の意見を書いているか
- 理由を2つ書いているか
- 意見と理由が矛盾していないか
- 指定の語数を満たしているか
などが採点されています。
観点②構成
英作文の構成が分かりやすく論理的であるかどうか、チェックされます。
エッセイの書き方を正しく知っていれば得点につながるため、ライティングの基本構成を覚えましょう!
観点③語彙
スペルミスだけではなく、適切な単語を用いられているか、幅広い単語が使われているかなどがチェックされます。
スペルミスでの失点は、練習次第で減らすことができるため、特に気を付けたいポイントです。
ときどき、

難しい単語を書かないといけないんじゃないか?
という相談を受けることがありますが、その必要は全くありません。
難しく書こうとせずに、正確に書ける単語で書くことがベストです。
英単語が思い浮かばないときは、別の表現で表せないか考えてみましょう!
例)What do you want to be in the future?(将来何になりたいですか。)

「獣医になりたい」と答えたいが、「獣医」という英単語が出てこない…。
このようなときは、「獣医」とはどんな人かを具体的に考えてみます。
「獣医」=「動物のお医者さん」ですね。
なので、この場合は“an animal doctor”という言葉に変えてあげると書きやすくなります。
観点④文法
文法的に正しい英文が書けているかどうか、チェックされます。
よく見られるミスでは、
- 三人称単数のSをつけ忘れてしまう
- 冠詞(a/an/the)を書き忘れてしまう
- 同じ文法表現を繰り返し使用してしまう
などが挙げられます。
採点基準を知れば効率的に対策できる
ここまで英検ライティングの採点基準を詳しく説明してきました。
一見難しそうに感じた人も多いかもしれません。
特に、英作文を書くことや、自分の意見を表現することに苦手意識を強く持っていると、英検ライティングは難しいと感じやすいようです。
しかし、採点基準を意識して練習すれば、必ず得点源にすることができるので、合格に近づくことができると言えます!
そこで次からは、採点基準を意識しつつ、具体的にライティング対策をする際のポイントを解説していきます。
採点基準を意識した英検3級ライティング対策のポイント
英検3級ライティング対策のポイントは、大きくつあります。
- 英作文の基本構成を覚える
- まずは日本語で内容をメモ書きする
- 解きっぱなしにせず添削してもらう
ポイント①英作文の基本構成を覚える
英検に限らず、英作文を書くときは書き方のルール(基本構成)があります。それは、必ず主張から書くということです。
英検3級ライティングであれば、このような基本構成になります。
1行目(自分の意見):I think that ~.
2行目:There are two reasons. / I have two reasons.
3行目(理由1つ目):First, ~.
4行目(理由2つ目):Second, ~.
2行目はなくてもよい表現ですが、書いた方が丁寧でわかりやすくなります。また、英語で文章を考えるのが苦手な人にとっては、語数が増えるので書いておくことをおすすめします!
なお英検準2級以降のライティングも基本構成は変わりません。語数が増える分、内容を肉付けしていきます。
ポイント②まずは日本語で内容をメモ書きする
質問文を理解できてすぐに、英語で書き始めるのは避けましょう。
1文目はうまく書けても、理由を書いているうちに、
- 書きたい内容はあるのに英語でどう表現したらいいかわからない
- 自分が何を書きたいのかわからなくなってしまった
ということはよく起こります。
特に慣れないうちは、うまく書けなくなると焦りを感じて、考えていたことが頭から抜けてしまったり、ケアレスミスしたり、ということになりかねません。
そこでまずは、自分の考えを問題に求められている数より多く考えてメモすることが重要です。
例えば「理由を2つ述べなさい」という問題なら、少なくとも3~4つの理由を考えましょう。すると、その中から英語で書きやすいものを選ぶことができます。
これは英検のライティングだけでなく、学校で英作文やスピーチの原稿を書くときも同じです。
ポイント③解きっぱなしにせず添削してもらう
日本語で内容を考えたら、あとは英語にするだけです。まずはメモした内容を、自分なりに英語にしてみましょう。
書き終えたら必ず以下のポイントを確認します。
- スペルミスをしていないか
- 指定の語数(25~35語)に到達しているか
- 冠詞や複数形は間違っていないか
この3つのポイントは自分で確認できるものです。試験本番では先生がチェックしてくれることはないので、自分で見直しして、ミスに気付く習慣を身につけましょう。
そして、この3つの確認ができたら、学校や塾の先生にチェックしてもらいましょう。
自分では気付くことができない
- 表現方法が適切かどうか
- 誤った解釈をしていないか
など細かな部分をチェックしてもらう必要があります。
文法的に正確に、かつ、論理的に書けるようにするためには、学校の先生や塾の先生などに必ず添削をしてもらうことをおすすめします。
まとめ:英検3級ライティング対策はまだ間に合う!不安な人はプロに相談しよう!
今回は、英検3級のライティング対策について解説してきました。
- 英検3級ライティングでは、質問に対して自分の意見と2つの理由を25~35字で書く
- 英検3級ライティングは、内容・構成・語彙・文法の4観点を、満点4点からの減点方式で採点される
- 英検3級ライティング対策は、基本構成を覚えて、日本語でメモしてから英語に書き換える
- 解きっぱなしにせず、必ず先生に添削してもらう
英検3級ライティングは、正しい対策をすれば得意分野にすることができます。
とはいえ、合格のコツや勉強法が分かっても、残された期間で英検に合格できるライティング力をつけられるか不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
より短期間で効率的に対策したい場合は、対策方法を知っている先生と一緒に対策することがおすすめです!
フラップスでも、英検対策を行っております。
- 今の問題はどういう観点で考えれば答えが書きやすい?
- どういう表現をすれば伝わりやすい?
- 間違えやすいポイントは?
など、一人ひとりの現状や目的に合わせてアドバイスします。
英検だけでなく、高校入試や大学入試はもちろん、社会に出てからも使えるライティング力向上のためには、普段からの練習が必要です。

ライティングで英検3級に落ちたくない…
という中学生はもちろん、

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