今回は英語の定期テストで平均点以下の中学生に知って欲しい英単語(英語の熟語)のおすすめの覚え方を解説します!
英語は高校でも3年間授業があり、大学受験でも必須です。英語が苦手だと将来の選択肢が狭まりかねません。
英語が苦手な人からの相談で一番多いのが
というものです。
実は、ほとんどの中学生が英単語(英語の熟語)の正しい覚え方を知らないのです。
そこで今回は、
- 英単語(英語の熟語)はなぜ覚えるの?記憶のメカニズムを解説
- この覚え方は効率が悪い!おすすめしない英単語(英語の熟語)の覚え方
- 塾講師がおすすめする正しい英単語(英語の熟語)の覚え方
について詳しく解説します!
英単語や英語の熟語が覚えられなくて苦労している中学生や、英単語が覚えられたら成績が上がりそうなのにというお子様をお持ちの保護者様は、ぜひ最後までご覧ください!
目次
英単語はなぜ覚えるの?記憶のメカニズムの理解が大切!

そもそもなぜ英単語を覚える必要があるのでしょうか?
まずは英語を勉強していくうえで英単語を覚えることが必須の理由を説明していきます。
なぜ英単語を覚えなきゃいけないの?
私たちが勉強する英語は、大きく分けて
- 単語
- 文法
- 発音
でできています。
単語が文法ルールに従って使われて、ようやく意味が伝わります。英語を聞いたり、話したりするときは発音ルールに従って音声化されています。
つまり、英単語は英語をつくる最小単位で意味を伝えるという重要な役割を持っています。
英単語を覚えないとどんどん英語の問題が解けなくなる
中学生を見ていると、文法の勉強は一生懸命取り組んでいる子が多いです。
しかしいざ英語の長文を解いてみると

書いてある内容がよく分からない
となる生徒も少なくありません。
神奈川県立入試や英検でも出てくる英作文でも「使う文法は分かるのに書けない」という生徒も多いです。
これは、英単語・英熟語がわからないことが原因です。
つまり、知っている言葉(英単語)やイディオム(英熟語)が少なすぎるから、内容がわからないし、書けないのです。
英単語や英熟語を覚えないまま高校生になると、さらに英語が苦手になります。
中学生で学ぶ単語数は1600~1800語ですが、高校生は1800~2500語にもなります。
しかも単語数が増えるだけではなく単語のレベルも上がり、覚える英熟語も中学生の頃とは比べ物になりません。
中学生の頃は英単語を勉強しなくても何とかなっていた人でも、そのままの意識で高校生になると「英語の長文が全く読めない…」という事態になりかねません。
高校ではコミュニケーション英語という英語の長文を扱う授業が高校3年間ずっと続きます。そのため、毎回の定期テストで大変な思いをすることになります。
文法はしっかり勉強してきたはずなのに、なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
それは英単語が頭に入っていないからです。
英単語の意味を知らないと、文法がわかっていても英文の意味は分かりません。これは英語を書くとき(ライティング)や話すとき(スピーキング)、聞くとき(リスニング)でも一緒です。
日本語でも、文法的な構造が分かっても漢字や言葉の意味が分からなくて内容が理解出来ないということがありますよね。
英語でも同じです。
英語も日本語と同じように言語なので、英単語を覚えることは必要不可欠です。
【エビングハウスの忘却曲線】記憶のメカニズムは覚える→忘れる→思い出す

正直、英単語を覚えなきゃ…とは思っていても、「どうせ忘れるし…」と後回しにしてしまうこともあります。

一生懸命覚えたけど気づけば忘れてた…
という体験のある保護者様も多いのではないでしょうか。
これは人の忘れてしまうメカニズムが原因です。
人は忘れる仕組みになっている「エビングハウスの忘却曲線」
「エビングハウスの忘却曲線」をご存じでしょうか。
ドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウスが発表した「時間の経過とともに人間の記憶がどのように変化していくか」を示したグラフです。
これによると、人間は学習したことを
- 20分後には42%を忘れる
- 1時間後には半分以上を忘れる
このようにできています。これを見ると

結局忘れるなら勉強しても意味ないじゃん!
と思う子どもたちの気持ちもわかります。
それでも今回お伝えしたいことは、反復することが大切だということです。
有名の心理学者のヘルマン・エビングハウスによると
学んだ直後から物忘れは始まる。
最初は一気に忘れ、次第にゆっくりと忘れるようになる。
一度目の学習より二度目以降の学習の方が簡単になる。
復習を重ねるごとに忘れにくくなる。
一度にたくさん学ぶよりも、時間をかけて何度かに分けて学んだ方が、学習効率は上がる。
のだそうです。
忘れる前に復習=学んだ内容を思い出す時間を作れば、記憶は定着し、だんだん復習時間は短くなります。
中学生や高校生の勉強の様子を見ていると、英単語を一度にまとめて覚えようとしている姿がよく見受けられます。
しかしエビングハウスによれば、一日で半分以上を忘れてしまうのだそうです。とてももったいないですよね。
英単語の勉強をした分だけ、勉強したその日の夜に復習する、など復習の時間を設けることが重要です。
人間は忘れることが当たり前なので、英単語を記憶に定着させるには覚える→忘れる→思い出すの繰り返しが必要になります。
この覚え方は効率が悪い!避けるべき英単語の覚え方


うちの子、英単語の勉強頑張ってるみたいだけど、なかなか覚えられていないみたい…
と、中学生や高校生の保護者様からご相談をいただくことがあります。
中学生・高校生のお子様にそんな様子が見られたら、もしかすると効率の悪い勉強をしているからかもしれません。
具体的に、効率の悪い単語の覚え方とは何でしょうか?
効率の悪い覚え方1:読めないまま書きまくる
まず、英単語は読めないけどとにかく書いて覚えるという方法です。
「英単語は読めなくても書ければ問題ない!」と思っている中学生・高校生がときどきいますが、読めないわけのわからない文字列はなかなか覚えにくいものです。
例えば、友人の顔を覚えるとき、顔の特徴だけでは覚えられません。顔の特徴と名前などがセットになって覚えられるのです。
英単語も、意味と読み方が組み合わさってはじめて覚えることができます。
せっかくたくさん練習してもそれが読めない英単語だとしたら、効果を感じるのは難しいでしょう。
効率の悪い覚え方2:10回ずつ書く
2つ目は英単語を10回ずつ書くという方法です。
10回ずつ書くには時間も根気も必要です。しかし、その頑張りとは裏腹にあまり英単語を覚えることができません。
効果がない理由は、脳が英単語を書く作業に集中してしまっているからです。
英単語を覚えるときには、同じ単語に時間をかけるのではなく、繰り返し復習しながら行う方が効果的です。
効率の悪い覚え方3:1日に5個ずつ覚える
最後は、1日に5個ずつ覚える方法です。
先ほどのエビングハウスの忘却曲線でもあったように、復習をしないで先に進んでもどんどん忘れます。
1日という短いスパンで区切るのではなく、適切なタイミングで復習する時間を作りましょう。
塾講師がおすすめする英単語の正しい覚え方

最後に塾講師としてのおすすめの英単語の勉強方をお伝えします。
英単語を覚えるときに準備するもの
英単語を覚えるときは、学校のテストで出る英単語か、高校入試や英検などの英単語かで、使う教材が変わります。
学校の英単語
- 筆記用具
- 学校の教科書やワーク(英単語の意味がすぐわかるもの)
学校のテストで出る英単語は、学校の教科書を使って勉強している中学生が多いかもしれません。
ただ、効率よく勉強するならば、あらかじめ単語の意味が書いてあるものを準備しましょう。
高校入試や英検の英単語
- 筆記用具
- 高校入試用(または英検用)の単語帳(CDなど音声付きのものが望ましい)
覚え方1:覚えたい英単語の発音・意味を確認する
準備できたら、まず英単語の発音を確認しましょう。
人は、読めないものをなかなか覚えられません。
何度も英単語を発音すれば、口が勝手に覚えてくれます。
すると英単語を書けるようになるスピードも格段に上がります。
そして、中学校の教科書に出てくる英単語は、英単語の発音に加えて教科書を音読するとより効果的です。
英単語を実際に使っている英文を読むことで英単語の使い方も身に付きますし、長文にも慣れることができるので一石二鳥です。
発音に慣れてきたら、今度は発音しながら意味も一緒に確認していきましょう。
このときただの言葉として覚えずに、頭の中で映像のイメージとして覚えるとより効果的です。
例)run「走る」であれば、実際に走っているイメージをしながら覚えます。
- 言葉として覚える
- 映像をイメージして覚える
この2つを同時に行うことで、左脳と右脳が働いている状態になり、記憶力が高まるそうです。
覚え方2:英単語を見て日本語の意味を答える
英単語の発音と意味が確認できたら、英語を見ながら日本語での意味を答える練習に移りましょう。
このとき、即答できるかどうかが大切です。
即答できなかったものは時間をかけて悩まず、次に進みます。
そして最低でも、3周は英語をみて日本語の意味を答える練習しましょう。
3周すると、
- 元から知っている単語・完全に覚えた単語
- あいまいな単語・覚えていない単語
に分けることができます。
ここまできたら後は「あいまいな単語・覚えていない単語」を繰り返し覚えていくだけです。
この方法では、覚えている単語と覚えていない単語を選別して、時間を書けるべき英単語をあぶり出すことで効率的に英単語を覚えることが可能になります。
覚え方3:覚えられなかった英単語を3回書く
覚え方2までで覚えられなかった単語は、発音しながら3回書きます。
必ず発音しながら書きます。発音できない環境なら頭の中で発音してください。
さらに、英単語の意味をイメージしながら書くとより効果的です。
英単語を書くことは「触覚」を使い、それを目で見ることは「視覚」を使います。英単語を発音して耳で聞くことで「聴覚」を使います。
このように五感をフル活用することで、体に英単語がしみついていきます。
覚え方4:意味が覚えられた単語はスペルが書けるかを確認する
英単語の意味を覚えたら、最後は英単語を正しく書けるか確認しましょう。
中学英単語は英語の基礎なので、意味と同時に書けることが大切です。定期テストや高校入試でも英単語を書かせる問題や英作文などが出題されることもあります。
1回書いてみて、スペルを間違えた単語・合っていたがあまり自信がない単語は覚え方3と同様に練習してください。
まとめ:英単語には正しい覚え方がある!効率よく覚えて英語を得意にしよう

今回は中学英単語の覚え方について解説してきました。
- 英単語を覚えないと長文が読めなくなる!
- エビングハウスの忘却曲線をうまく活用する
- ただ書くだけでは効率が悪い
- 発音と意味のイメージをリンクさせることで効率的に覚えられる
人の記憶のメカニズムから、英単語を覚えるためには復習が必要だとわかりましたね。
復習ができるように正しい英単語の勉強を行い、英単語をマスターしていきましょう!
なかには、自分で計画を立て単語の勉強をしていくことが難しい中学生・高校生もいるかもしれません。
実際、「英単語を覚えないといけない」と分かってはいても、中学生や高校生のうちから自分で英単語の勉強に取り組める子はそう多くはありません。
そういう場合、初めは第三者の手助け(自習管理)が必要になってきます。その一つとして学習塾を活用するのもおすすめです。
フラップスでは、この記憶のメカニズムに基づいて英単語を含め記憶が定着するよう指導しています。
授業で学んだ文法や英単語を宿題として出し、翌週確認テストを行い記憶の定着度を確認しています。
英単語はもちろん英語の勉強に不安がある方はいつでもフラップスにご相談ください。無料相談は公式LINEより承っております。
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