定期テストで平均点以下の点数を取ると、
と自信を無くしてしまいますよね。
実は中学生の50%以上が上手な勉強のやり方が分からないと感じているという調査結果もあります。
お子様が頑張って勉強していても正しい勉強法を知らないだけで点数が取れないのは、悔しいですよね。
そこで今回は、平均点以下の中学生に知ってほしい勉強法をプロの塾講師が解説します!
テストの点数に悩む中学生はもちろん保護者様も、ぜひ最後までご覧ください!
目次
平均点以下の中学生が勉強法を変えなければマズイ理由
中学生に定期テストの目標を聞くと、

平均点以上は取りたい!
こう答える中学生は少なくありません。
そしてそのような中学生ほど、いざテストの結果が返ってくると

平均点以下でした…。
と背を丸くします。
実は平均点を目指すことは、テスト勉強においてリスクが高く、失敗しやすいのです。
なぜなら、平均点はテストによって点数が変わってしまう目指しにくい目標だからです。
さらに、定期テストで平均点以下の点数を取ってしまうと、子どもは勉強や自分自身への自信を失ってしまいます。
そこでまずは、中学生が定期テストで平均点以下の点数を取ってしまうと、進路選択や精神面にどのような影響を与えるのかを解説します。
平均点以下の成績だと高校の選択肢が減ってしまう!
定期テストで平均点以下の点数を取るということは、学年全体で真ん中よりも下位にいることを表します。
これは通知表にも大きな影響を与えます。
通知表で、平均的な学力を表す内申点は3です。
つまり定期テストの点数が平均点以下だと、内申点で3以下になる可能性が高くなります。
オール3で行ける高校は非常に少ない
内申点で平均的な学力であるオール3だったとき、進学できる高校はいくつあるでしょう?
例えば都立高校であれば、地域にもよりますが内申点オール3で進学できる高校は1〜2校です。
中学1年生のAくんから、進路選択の相談を受けました。
Aくんは勉強は苦手でしたが、毎回のテストに向けて一生懸命勉強をしていました。

先生、オール3で行ける高校ってどれくらいありますか?

オール3だとこの辺りかな…
と言いながら、その地区でも偏差値が低いと言われている2校を指しました。
するとAくんは言葉を失ってしまいました。

オール3って平均だから、もっと真ん中辺りの高校に行けると思っていた
とAくんは言っていました。
中学校生活を一生懸命頑張ってきて選べる高校が1校から2校では、とても苦しいですね。
オール3でも進学できる高校が絞られてしまうのですから、それ以下では進路選択の幅がより限られてしまうのは容易にご想像いただけるかと思います。
一生懸命頑張っていたのに、可能性が狭まってしまう。これは子どもの自己肯定感を下げる原因にもなります。
平均点以下の中学生は自信も失ってしまう!
中学生の成績と自尊心(自己肯定感・自信)には、大きな関係があると言われています。
成績が良い方が自尊心(自己肯定感)が高く、成績が悪くなるほど自分に自信を持つことが難しくなります。
この要因に、勉強面における小学生と中学生の違いがあります。
中学生では順位が明確に数値化される
中学生になると、自らの学力順位(立ち位置)が明確に表れます。
小学生はテストも難しくなく、ある程度勉強できれば100点が取れるようになっています。
すると子どもは、

自分は勉強ができている!
と感じます。
しかし中学生の定期テストは小学生のテストとは大きく異なります。
範囲が広く、点数に差をつけるために難易度が高くなり、きちんと対策しなければ点数は50点~60点ほどになってしまいます。
すると子どもは、小学生の自分と違い

勉強ができなくなっている
と感じてしまいます。
さらに平均点で自らの立ち位置(順位)がより明確に突きつけられます。
これが中学生の自尊心が低くなる原因の1つです。
Bくんは、算数が大好きです。
小学生の算数のテストでは毎回100点を取っており、当然中学生でも数学が好きでした。
しかし中学生で初めての1学期中間テスト。
数学のテストが返却されて、答案を見るとまさかの60点でした。

60点…。
しかも平均点は65点…。
今まで100点しか取ったことのなかったBくんがこの点数を見て、数学に自信を持てるでしょうか?

今まで算数は100点しか取ってなかったのに、平均点以下だから数学はできないのかもしれない。
このようにして、勉強に苦手意識を持つケースは少なくありません。
小学生と中学生のテストのギャップに気付かず対策しないことで、子どもは

自分は勉強ができないんだ…
と思い込んでしまいます。
そして中学生の勉強に自信を失い、いつしか勉強を避けるようになってしまうのです。
【勉強しているのに】平均点以下に陥りやすい中学生の勉強パターン3選
定期テストで平均点以下になる中学生は、テスト勉強の方法を勘違いしていることが多いです。
そこで中学生がよくやる間違った勉強法3選を解説します。
もしお子様がこの勉強法をしているなら、すぐに改善することをおすすめします!
平均点以下の勉強パターン:Aくんの場合「テスト範囲を網羅できていない」
平均点以下勉強パターンその1は、テスト範囲を全て網羅できていないことです。
テスト前日に、

まだテスト範囲全部勉強し終わってない!
という中学生はこのタイプです。
テスト範囲表はテスト2週間前に配られます。
教科によっては範囲が広いことも。それを見て

この教科、範囲が広いから時間かけないと…
と思ってしまいます。そしてそこに惑わされて、
- その教科の範囲が全て勉強し終わらない
- 他の教科が疎かになってしまう
など本来取り組むべき勉強量を追えなくなり、テスト勉強の計画が破綻します。
その結果、全く勉強ができていない教科がある状況になってしまうのです。
平均点以下の勉強パターン:Bさんの場合「ノートをキレイにまとめたがる」
これはTHE・中学生の勉強法のイメージがありますが、実はテスト勉強としては不十分です。
なぜなら、まとめる勉強はインプットであり、テストで必要なのはアウトプットだからです。
スポーツでも同じです。例えば、野球で

変化球を投げたい!
と思ったとき、ボールの投げ方や投げるフォームについて本を読んで勉強するでしょう。
これは知識のインプットです。
ただし本で知識を身につけただけでは、変化球は投げられません。
その本を読んで覚えたことを実際にやってみることで成功や失敗を繰り返し、修正して実際に変化球が投げられるようになります。
これがアウトプットです。
要するに、何かができるようになるにはインプットとアウトプットが必要なのです。
これは、勉強においても全く同じです。きれいにノートをまとめたら、それをアウトプットしましょう。
勉強のアウトプットは、問題をたくさん解くことです。まとめることももちろん大事ですが、まとめたら必ず問題を解きましょう。
平均点以下の勉強パターン:Cさんの場合「提出物に追われてしまう」
テスト勉強で陥りがちな失敗で多いのが、提出物を終わらせることに一生懸命になってしまうことです。
提出物に追われていては、定期テストで平均点以上の点数を取るのは難しいでしょう。
この原因は、テスト範囲が発表されてから提出物に取り組んでいることです。
提出物は成績(内申点)にも関係するとても重要なものです。そのため、提出物を終わらせる意識はとても大切です。
しかし、提出物を終わらせるだけでは十分なテスト勉強とは言えません。
学校で配られるワークのなかには、教科書の内容をまとめるだけのものもあります。
演習問題があっても基礎的な問題が多く、また問題の近くに解説があったりするため、定期テストで通用する実力を付けるには不十分です。
またテスト範囲が広いと効率よく進められず、テスト直前までワークを終わらせることに精一杯になることも。
提出物に追われることで、演習をする時間が十分に確保できずにテストを迎えてしまいます。
平均点以上を取りたい中学生がやるべき勉強法をプロ講師が解説!
では、定期テストで中学生が良い点数を取るために必要な勉強法3選を紹介します。
定期テストで高得点を取るために必要な勉強法は、意外とシンプルでだれでも今日から取り組めるものです。
ぜひ、次の定期テストに向けて取り入れてみてくださいね!
平均点以上になる勉強法その1「提出物を早く終わらせる!」
提出物はテスト勉強ではありません。
提出物を終わらせたあとに、いかにテスト範囲の復習に時間を充てられるかが得点アップの鍵です!
提出物を早めに終わらせることが、テストで高得点を取る勉強計画に必要です。
このようにアドバイスするとよく、

範囲が分からないのにどのようにやるのですか?
と質問されます。
確かに細かい範囲は、テスト範囲が発表されるまでわかりません。ただ、大まかな範囲はわかります。
それは前回のテスト範囲の次の単元〜今やっている単元までです。
中学生になると、宿題がほとんど出ないと思います。だから

ラッキー!
ではなく、宿題がないからこそ自発的に勉強をすることで周りと大きく差がつけられます。
そこで1番効果的なのは、学校で使っているワークです。
学校で使うワークは提出物としてもよく課されるので一石二鳥です。
学校で使っているワークは、教科書の内容に沿っています。学校の授業で1単元分の教科書のページが終わったら、復習を兼ねてワークを進めてみましょう。
これを各科目で行うことで、授業でやった内容をすぐに確認することができます。
さらに、テスト範囲が出るときにはワークがほとんど終わっている状態になります。
すると、テスト範囲が出てからはより実践的な問題を解くことに時間を使うことができます。さらに副教科の勉強にも時間を使えます。
テストで点数を取るためには、ワークを上手く使い復習や自習をしてみることをおすすめします。
平均点以上になる勉強法その2「テスト前は問題演習量を増やす!」
- テスト直前に復習としてノートをきれいに写し直す
- とにかく教科書を見る
こういったインプット型の勉強方法は、テスト直前のタイミングでは好ましくありません。インプットだけではテスト本番で覚えた内容を思い出せないからです。
すでに解説した通り、テストで点数を取るためにはインプットとアウトプットのバランスが非常に大切です。
インプットした内容をアウトプットするために思い出す回数を増やすことで、長期記憶として残りやすくなるからです。
しかしインプットだけでは長い時間がかかる割に、思い出す時間が少なく、いざテスト本番で

この答えやったはずなのに思い出せない…
ということになりかねません。
そこで、学校のワークや問題集を使って問題演習の量を増やしましょう。特にテスト直前では、問題演習量を増やすことが重要です。
インプットする勉強は日々の復習・確認でする
教科書を読んだり、ノートにきれいにまとめたり、インプットする勉強は、テスト2週間前にするのではなく、日々の授業内容の復習や確認として行いましょう。
ただでさえテスト範囲が膨大になる中学生のテストでは、効率的な復習がとても重要です。
テスト勉強は2週間前からではなく、1ヶ月前、さらには日々の勉強から始まっているのです。
アウトプットは徐々に難しくすると良い
テスト直前の2週間前は各科目、問題をたくさん解いてください。
「基礎問題」→「応用問題」→「総合問題」
この順番で解いていくのがおすすめです。
アウトプットすることで、インプットした内容のなかで覚えていること、忘れてしまっていることを確認できるのが大きなポイントです。
忘れてしまっていたら、そのポイントだけ改めて確認してください。
平均点以上になる勉強法その3「分からないところをすぐに質問できる環境で勉強する!」
ここまで、おすすめのテスト勉強法をまとめてきましたが、実際に取り組んでいくことが1番難しいでしょう。
- スケジュール管理
- 問題演習に必要のプリントやテキストの選択
- モチベーション管理
などを、中学生のお子様が一人でやり切ることは簡単なことではありません。
そこで必要になるのはお子様の勉強をサポートするコーチのような存在です。
一番近い存在では保護者様が当てはまります。ただ中学生にもなると反抗期を迎え、特に勉強のこととなるとなかなか意思疎通を図れない、というご家庭は少なくありません。
そこで活用したいのが、学習塾や家庭教師といった勉強のプロです。
学習塾や家庭教師を活用することで、スケジュール管理や問題選定などはもちろん、モチベーション管理やお子様の苦手な問題の分析・対策が可能になります。
さらに学習塾であれば、お子様が勉強で分からない所があったときにすぐに質問ができます。
学習環境は本当に重要で、フラップスでも分からないところをその場で質問することで理解力が高まり、テストでも良い点数を取れるようになります。
まとめ:平均点以下の中学生はまず提出物を早めに終わらせよう!勉強環境も大切!
今回は、定期テストで平均点以下の中学生にありがちな勉強方法と良い点数を取るためにおすすめの勉強方法について解説してきました。
- 定期テストで平均点以下だと内申点が3以下になる可能性が高い。オール3で行ける高校はほんのわずかで、進路選択の選択肢が狭まる。
- 定期テストで平均点以下を取ると、中学生は自信を失う。
- 平均点以下になる勉強法は「テスト範囲が網羅できない」「キレイにまとめて満足する」「提出物で手一杯」
- 良い点数を取るには「提出物を早く終わらせる」「テスト前は演習問題を増やす」「学習環境を整える」
中学校生活において、定期テストは切っても切れないものです。そして定期テストは、中学校生活はもちろんその後の進路にまで大きな影響を与えます。
さらには、子どもの自尊心・自己肯定感にも大きく影響します。
定期テストでいい結果を出すためにまず、正しい勉強法をしっかりと身につけましょう。これが1番大切です。
もしお子様が1人での勉強に苦戦しているなら、塾のような勉強をサポートできる環境の活用がおすすめです。
- テストに向けての声掛け
- スケジュール管理
- 苦手分析と克服
フラップスでもこのような取り組みを通して、それまでの学習環境を変えることで、劇的に成長を遂げる中学生がたくさんいます。
もし中学生の定期テストにお困りなら、ぜひ一度フラップスにご相談くださいね!
自分は勉強が苦手なんだ…。