今回は小学校入学前に知っておきたい小1プロブレムについて、その原因とご家庭でできる対策を解説します!
新しい環境へのギャップや戸惑いから起こる小1プロブレムは、小学1年生だけではなくその後の子どもたちの成長や人格にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
そこで気になるのが、学校以外でできる小1プロブレム対策です。小1プロブレムには、ご家庭だからこそできる対策があります!
今回は、
- 小1プロブレムとは?小1プロブレムの原因
- 保育園・幼稚園と小学校の連携
- ご家庭できる小1プロブレム対策
についてわかりやすく解説します!
これからお子さまが小学校に入学される保護者様や、今まさに小1プロブレムに悩んでいる保護者さまはぜひ最後までご覧ください。
目次
小1プロブレムは誰でもなる!小1プロブレムの症状と原因を解説

小1プロブレムとは、幼稚園・保育園から小学校への移り変わりの中で起こる様々なトラブルです。
例えば
・学校の先生の話を聞くことができない
・授業中に勝手に立ち歩いてしまう
・休み時間が終わっても遊び続けてしまう
・黙って授業が受けられない
・集団行動が取れない
などが挙げられます。
小1プロブレムという言葉はあまり耳にしないかもしれませんが、実は小1プロブレムに悩む保護者さまは年々増えていると言われています。
小1プロブレムが起きている1つの指標として、文部科学省の調査があります。
この調査によると、小学1年生の
- 加害児童数:2014年 623名→2018年 3,335名
- いじめ件数:2014年 20,313件→2018年 76,860件
- 不登校児童数:2014年 1,225名→2018年 2,296名
と、年々増えていることがわかります。
このような「いじめ」や「不登校」は、子どもたちがが小学校生活になかなか適応することができていない結果として現れていると言われています。
小1プロブレムの原因は?慣れない環境への戸惑いが大きい
小1プロブレムの原因は、保育園・幼稚園から小学校へ進学したときの環境の変化に馴染めないことだと言われています。
では、なぜ子どもたちは環境の変化に馴染めないのでしょうか。
それは、保育園・幼稚園での教育と小学校での教育の内容が違うからです。
保育園や幼稚園では、5領域(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の教育が中心ですが、小学校では学習指導要領に沿った授業となります。授業では生徒全員が同じように前を向き45分間座って授業を受けることになります。
このように保育園・幼稚園と小学校とでは、学校での過ごし方がまるで違うので、子どもたちは戸惑いを感じ馴染めなくなることがあるのです。
また、小1プロブレムが叫ばれ始めた原因として、社会の変化も関係しています。
- 核家族化で祖父母との関わりが減ったこと
- 少子化で兄弟姉妹が少ないこと
- ゲーム機などの普及で、群れて遊ぶことが少なくなっていること
このようなコミュニケーションを取る機会の減少も、小1プロブレムに影響を与えているようです。
私たち保護者世代では大きな問題ではなかった小1プロブレムが、社会の環境がまるで違う今の学校教育の現場では頻繁に起こる問題となってしまうのも仕方がないのかもしれません。
言い換えれば、私たち保護者世代の価値観をそのまま当てはめれば解決するとは限らないのです。
小1プロブレムはその後の学習・人格にも影響を与える
小1プロブレムは、小学1年生のときだけの問題ではありません。
学習においては積み重ねが大切です。
勉強のスタートラインである小学1年生から学校の授業でつまづいてしまえば、その後の学習に影響してしまうことは簡単に想像できてしまいます。
わずかな遅れであれば、学んだ内容が簡単な分、その遅れを取り戻すこともそれほど難しくありません。
しかし、なかなか学校に行けない状況が続くなど長い期間小1プロブレムを抱えてしまうと、学力低下も懸念されます。
それと同時に、勉強の質が低下し、学ぶのことの楽しさを感じにくくなったりすることも考えられます。
学習のスタートラインで正しい学び方を身につけることは、今後学年が上がるにつれよい影響をもたらすと言われています。
ぜひ小1プロブレムに備えた準備を通して、小学校での学習をスムーズにスタートさせましょう。
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幼稚園・保育園・小学校の連携が必要!アプローチカリキュラム・スタートカリキュラムとは?

小1プロブレムに対して「幼稚園・保育園と小学校の間で連携して対策しよう」という試みはすでに始まっています。
それが「幼小接続期カリキュラム」です。
幼小接続期カリキュラムは、大きく2つに分けられます。
- 保育園・幼稚園でのアプローチカリキュラム
これは小学校での活動を意識したプログラムです。例えば、机と椅子に無理なく長い時間座れる経験などです。
- 小学校でのスタートカリキュラム
小学校生活・学習へスムーズに馴染めるように、幼児期の育ちや学びを踏まえて「遊びながら学ぶ」ようなカリキュラムを実施します。
このような対策を通して、スムーズに小学校生活に適応できるようにしています。
しかし文部科学省『幼児教育実態調査』によると、
- 小学校への接続を見通した教育課程の編成・実施が行われている
- 実践結果を踏まえ,更によいものとなるよう検討が行われている
と回答した保育園・幼稚園は、2014年で21.5%に留まっています。
つまり、保育園・幼稚園での小1プロブレム対策はまだ確立されている訳ではなく、対策が不十分な可能性もあります。
そのため、ご家庭でも小1プロブレムに向けた対策をしておくことが大切です。
家庭でできる小1プロブレム対策と小学校入学準備

それでは、小1プロブレムに対してご家庭でできる対策について
- 小学校入学前(=小学校入学準備)
- 小学校入学後
に分けて具体的にご紹介します。
小1プロブレム対策1:小学校入学準備
小学校入学前には勉強面に不安に感じている保護者さまが多いものですが、実際に小学校に入学した後は「登校」や「給食」などの生活面に不安を感じる保護者さまが多いと言われています。
そこでお子さまがスムーズに小学校生活を始められるよう、小学校に入学する前にご家庭でできる対策は次の3つです。
対策1「登校」:通学路に慣れておく
ご自宅から小学校までの通学路を実際に歩いてみます。歩いてみることで、あらかじめ想定できる危険な場所を確認しましょう。
最初はお子さまと一緒に確認しながら通学路を歩き、慣れてきたら1人で登校練習させてみるとよいでしょう。
対策2「給食」:好き嫌いを減らしておく
保育園や幼稚園ではお弁当だったお子さまは特に、給食に戸惑うことがあるようです。
なぜなら給食は、保護者さまが作ってくれる「慣れ親しんだ安心する味」ではないからです。
また、保育園や幼稚園にお弁当を持参するときには、問題が起こらないように苦手な食べ物などをあまり入れないようにしていることも、小学1年生が小学校での給食につまずく原因になるようです。
実際に給食体験することは難しいため、ご家庭でできる対策としては小学校に入学するまでに色々な食べ物に挑戦して苦手な食べ物を減らしておくことが挙げられます。
対策3「時間への意識」:時間の区切りに慣れておく
「決めた時間できちんと終えること」を身につけさせましょう。
例えば、
- ゲームの時間は15分
- おやつの時間は10分
と言ったように時間を区切り、その中で終えるようにする練習をします。
また、時間の区切りを子ども自身に決めさせることも効果的です。
例えば、「これからゲームをしてもいいけれど、何分にする?」と聞き、その時間が終わった時にはきっちりと終わらせます。
「自分で決めたことなのだから守りなさい」と伝えることで、自立した考えを持てるように促すことができます。
小1プロブレム対策2:小学校入学後
小学校に入学したばかりの頃は、どのような子どもでも不安やストレスを感じています。
そこでご家庭でその不安やストレスを解消してあげることが大切です。
対策1「不安・ストレス」:その日の出来事をアウトプットさせる
そこで小学校から帰ってきたら、その日に小学校で起こった出来事について優しく聞いてあげましょう。
出来事や感情をアウトプットさせることで不安を言語化させ、不安の正体を明確にします。
またそのときには、お子さまに共感すると、お子さまはより安心感を感じることができます。
対策2「勉強」:まだ大丈夫なタイミングからの対策が大切
また、勉強でつまずき始めるのは小学2年生以降の算数で顕著です。
その原因は文章題が増えることですが、実は文章題に対する得意意識・苦手意識は小学2年生よりも前につくられます。
そのため、全ての勉強の基礎となる国語は、早い時期からの対策が必要です。
勉強は一度つまずくとやりたがらなくなり、その後の学習にも大きく影響を及ぼします。
実は、小学1年生のうちの32.6%が何かしら学習対策を行なっており、「まだ大丈夫」と思っているうちから対策を始めるご家庭が増えています。
まとめ:小1プロブレムは対策できる!楽しい小学生生活をスタートさせよう!
今回は、小学校入学前に知っておきたい小1プロブレムについて解説してきました。
- 小1プロブレムは、小学校進学に伴う「立ち歩き」や「時間が守れない」などの様々なトラブル
- 小1プロブレムの直接的な原因は、保育園・幼稚園と小学校の学び方の違い
- 小学校入学前の家庭でできる小1プロブレム対策は「登校」「給食」「時間への意識」
- 小学校入学後の家庭でできる小1プロブレム対策は「学校での出来事を聞く」「国語の勉強に力を入れる」
お子様が楽しい小学校生活をスタートさせるために、小1プロブレムを知って対策しておくことが大切です。
もちろん小学校入学後のお子さまの学習サポートも行なっております。
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どのような子どもでも小1プロブレムが起きる可能性はあります。
表面には出ていなくても、誰もが小さな小1プロブレムを抱えていると言えます。
一見したところ大丈夫なように見えていても、突然大きな問題となって現れてしまうこともありますので、これから小学1年生になるお子さまをもつ保護者さまは、ぜひ普段から意識的に小1プロブレム対策をしておくことをおすすめします!
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